子どもたちの創造性を呼び起こす公開講座

 「キッズキャンパス」は、幼児、児童を対象とした広島市立大学芸術学部の公開講座で、広島日野自動車株式会社の助成を受け、生涯学習への取り組みの一環として、平成17年よりスタートしました。毎年開催するこの講座では、芸術学部の教員と学生達がプログラム作成から指導、運営にあたり、制作した作品は、市内で開催する「キッズキャンパス展」で展示・公開します。未来を担う子どもたちの創造性の喚起をはかり、彼らにより良い環境を残すために、市民や企業、児童館や美術館との連携を取りながら、継続と展開を目指しています。

絵画の意味と価値を問い、
社会と人間のあり方について問題を提起

 平成16年度から油絵専攻の取り組みとして、「光の肖像」展プロジェクトを行ってきました。広島の被爆者の方たちを取材し、肖像を描いて展示するもので、制作は油絵専攻の学生を中心に行い、教員および委嘱した画家も参加しています。現在までに100点の作品が仕上がり、2010年8~10月には、ロンドンでの展覧会も開催されました。現代の価値観において忘れ去られようとしている絵画の本来的な意味と価値を問い、同じく風化していく被爆体験の継承を重ね合わせて、絵画描写と表現の問題だけでなく、見ることと考えること、社会と人間のあり方の問題を提起しています。